大切な人のお名前を主人公にしたオリジナルギフト絵本

クリスマスの願いごと(大人向け/日本語)

※完売御礼 ありがとうございました

クリスマスの願いごと

クリエイト・ア・ブックシリーズ
My Cristmas Wish

サンタクロースが主人公の特別な願いを聞き入れ北極へとご招待。楽しい出来事が待っています。

35ページ
サイズ:縦211mm×横175mm
オリジナル絵本 本体価格 3,500円(税込価格 3,850円)

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愛ちゃん
クリスマスの願いごと
あなたにおくる おはなしのほん
クリスマスの願いごと
山本 愛 さま
メリークリスマス!
これは あなたのために特別に作られた本です。
愛ちゃん、メリークリスマス!
今年も楽しい思い出いっぱいつくろう。

2005年12月24日
拓也より
「今年のクリスマスプレゼントはどうしよう?」
25歳の愛ちゃんは ため息をつきました。
世の中はクリスマスムード一色。
街はうきたつような空気に包まれています。
でも 愛ちゃんの目下の悩みは、
慎吾恭子と、あやちゃんへの
クリスマスプレゼントが
きまらないことなのです。
部屋に飾られたクリスマスツリーを眺めながら、
愛ちゃんは 25回目のため息をつきました。
幼い頃、クリスマスの朝には、
プレゼントがいつも枕元に置かれていました。
でも愛ちゃんは、もう自分でプレゼントを
探しにいかなければならないのです。
『電話一本、30分でお届け』してくれる、
ピザ屋みたいなサンタクロースはいないかなあ。
プレゼントのことを考えすぎて、
愛ちゃんの頭はオーバーヒート気味!
そのときでした。
郵便受けがコトリ、と小さな音をたてたのは。
郵便受けをのぞくと、見慣れない模様をあしらった
、 一通の手紙が入っていました。
そこには消印も、兵庫県
愛ちゃんの住所もありません。
ただ、『山本 愛様』という文字があるだけです。
封を切った愛ちゃんは驚きました。
そこには、こんな文章があったのです。
山本 愛 様
わしはサンタクロース。
クリスマスももうすぐじゃが、いかがお過ごしかな。
サンタクロース??
愛ちゃんの頭はいっきに真っ白になりました。
 サンタクロースの国は今、
クリスマスプレゼントの準備で大忙しじゃ。
なにしろ、世界中へプレゼントを運ぶんじゃからな。
愛ちゃんはどんなプレゼントをお望みかな?
サンタクロースの国、特製クッキーはどうじゃ。
もみの樹の形をしていて、
それはそれはおいしいクッキーじゃよ。
 愛ちゃんはやっぱりそうかと思いました。
これは最近、近所にできたケーキ屋の、
ダイレクトメールに違いありません。
でも手紙の文章はまだまだ続きます。
プレゼントの用意ができると、
こんどはトナカイたちの準備をしなきゃならん。
金の鈴がついたひもを、一頭一頭つけていくんじゃ。
これがあの有名な
「ジングルベル」という曲になるんじゃよ。
 愛ちゃんは、信じられない、と思いました。
サンタクロースなんて架空の人物で、
そんな話はとっくに卒業したはずなのに・・・
でも手紙には・・・
サンタクロースなんているもんか、
と思っておるじゃろう。
サンタクロースを見たかったら、
クリスマスイブにサンタクロースの国にくるとよい。
世界中の国々に飛び立つサンタクロースのソリを、
一般公開しておる。
 愛ちゃんは、またわからなくなりました。
どうやらこれはケーキ屋どころではなさそうです。
もしかするとフライドチキンの店かもしれない!?
さくらちゃんの脳裏に、小太りで、
めがねをかけ、いつもニコニコして町角に立っている、
とあるおじいさんの姿がうかびました。
わしはみんなの視線を浴びながらソリに乗り込む。
まるでスターになったきぶんじゃ。あたりは大騒ぎさ。
みんなの寝顔を見るのもいいが、
幸せそうな笑顔を見るのは、
もっといいもんじゃよ。
 愛ちゃんはちょっとばかり想像してみました。
もし自分がサンタクロースの国に行けたら!
なんてわくわくする光景なのでしょう。
そうか、これは旅行会社のパンフレットなんだ!?
『冬休みはスキーをかねてサンタクロースの国へ!!』
こんなキャッチコピーがうかびました。
みんながわしに手をふってくれておる。
いよいよ出発じゃ。忘れ物はないかな?
 それからわしは、トナカイたちに、
「さあ、行こう!」と声をかける。
するとそりはあっというまに空の上。
空気は冷たいが、とてもよい気持ちじゃ。
いちど乗せてやりたいくらいじゃよ。
この手紙は航空会社のパンフレットかもしれない!?
と 愛ちゃんは考えました。
北欧の空を遊覧飛行する会社なのです。
でも、愛ちゃんは高いところはちょっと苦手です。
 めざす家に到着すると、さあ仕事じゃ。
エントツから、といいたいところじゃが、
近頃はエントツのない家が多いから大変じゃ。
なんとか家に入りプレゼントを置いたら、
すぐ次の子の家にいかなきゃならん。
プレゼントのリストは、
子供たちの名前でいっぱいじゃ。
こんどは警備会社のパンフレットかな?
愛ちゃんは思いました。
『サンタクロースも入れない防犯装置』じゃ、
サンタクロースがかわいそうです。
 目のまわるような夜を過ごして、
クリスマスの朝に帰ってくるころは、
もうへとへとじゃが気分はそう快じゃ。
この一夜のために、一年を過ごしておるからな。
わしは妻に子供たちの様子を話してやる。
あの子は今年もいい子にしておったよ、
というと、妻もとても嬉しそうじゃ。
そうそう、わしは 愛ちゃんの、子供のときの
寝顔を見たこともあるんじゃよ。
結婚案内のパンフレットだったのか、
と 愛ちゃんは思いました。
でもサンタクロースにもおくさんがいるなんて!
 クリスマスの前には、
たくさんのおもちゃを作る仕事がわしを待っておる。
家では、一日中にぎやかな音がしているが、
それはおもちゃを作る音なんじゃ。
こんどは隣町にできた大きなおもちゃやさんかな?
と 愛ちゃんは考えました。
そして子供のころ、目が覚めると、
きまって枕元に置かれていた
プレゼントのことを思いうかべました。
昨夜までなかったおもちゃが、朝そこにあるのは、
とても不思議で、魔法のようでした。
 愛ちゃん
おまえさんはもうおもちゃで遊ぶ子供ではないが、
今回のクリスマスには、
特別にプレゼントをあげることにしよう。
はてさて、何だと思うかね?
この手紙を最後まで読んでくれればわかるが、
それはまだ秘密じゃ。
 そろそろたくさんのプレゼントが、
きれいに包まれて、いろんな国に旅立つところじゃ。
サンタクロースのプレゼントというもんは、
ただおもちゃを包んでいるだけではないぞ。
その中には、
夢だの、希望だの、感謝だの、愛情だのといった
気持ちがいっぱいつまっとる。
子供たちは、プレゼントをあけたとき、
その気持ちも一緒に受取ることになるんじゃ。
もちろん、愛ちゃん
慎吾と、恭子と、あやちゃん
プレゼントにも入っておるとも。
 さあ、いよいよ出発じゃ。
わしはおなじみの赤い服を着る。
北極の空の凍るような寒さも気にならんような、
完全防寒仕様じゃ。
プレゼントをつめた大きな袋をソリに乗せ、
たくさんの子供たちに会えるのももうすぐじゃ。
外はもう、しんしんと雪がふっておる。
愛ちゃん、おまえさんへのプレゼントは、
拓也にあずけておいた。
ま、楽しみにしておれ。
 わしは空をひとっ飛び。
ヨーロッパ、アメリカ、アフリカ、アジア、そして
兵庫県にもプレゼントを届けにいくぞ。
プレゼントを待っとる子供たちは世界中におるからな。
そうじゃ、忘れておった。
わしがこんな手紙を書いたのは、理由がある。
プレゼントが無事おまえさんへ届くには、
ひとつ条件があるからなんじゃ。
それはクリスマスの朝に、ひと言こういえばよい。
つけくわえるなら、できるだけ明るく、楽しくやってくれ。
愛ちゃんは、
いそいで最後の紙をめくりました。
そこには・・・
メリークリスマス!
愛ちゃんは、
慎吾と、恭子と、あやちゃんへの
プレゼントを選びにコートをはおると、
楽しそうに出かけて行きました。
ポケットには、
サンタクロースからの手紙が入っています・・・

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